運営者体験記 其の3(我が妻になる人の元へ・・)


<3>いよいよ出国・・空港へ 編(我が妻になる人の元へ・・)
2003年7月の末フリッピン沖に台風が発生していました。(大型台風でした)何か嫌な予感がしつつ私 はもろもろの準備に追われていて台風情報にあまり注意をしおりませんでした。8月に入ってかなり発達しながら北上 している台風の進路をテレビでよく 見てみると、悪い予感があたり九州に上陸しそうなのはもちろん、なんと南の鹿児島に上陸後、北の福岡に向けて九 州を縦方向に横断しそうじゃないで すか、そして8月5日の深夜頃になると雨と風がまだ弱いけれど出てきました。        
台風接近
さあ本当に困りました、今、台風は沖縄近くですから進路がずれて くれないだろうか、でなければ速度 が急に上がって早く通りすぎてくれないかと願うだけでした。                     
(上陸後、速度が急に上がることがよくある為)                                 でも気象情報がこの時ばかりはピッタリと当たり予報どうりに北上してきました。

明日、福岡に行くとい う前日は朝から暴風圏に入っていて雨も風もだんだんと強くなってきていました。そんな中、夜は友人達とチョット した祝いとの理由でクラブで飲んでいました。(明日にそなえて早く寝れば良いのに)明日の福岡行きは電車で行く予定でした。飲むのも11時頃には切り上げて家に帰り荷物の再度チ ェックをしたあと後、駅に向かいました。                        

明日の飛行機、中国・大連行きの便、出航時刻 は15時30分なので私の日向市から普通は電車で5〜6時間で車で5時間もあれば十分なので、朝早いのに乗れば良いのですがこの台風です雨風ともに激しくなってます、早めに出た方が良いと思いましたので、真夜中の、日向駅0時23分発、福岡博多駅に7時前着、のに乗ろうと決めていました。                            

日向駅に0時前には行って待合室でイスに腰かけて待っ ていました。夜行にも関わ らずこの 時は博多方面行きに結構な人達がおりました。きっと私と同じ考えの人もいたのでしょう。(過去何度もこの便に乗った時はいつも少人数でした)                                      

もうすぐ電車が来ると思ってたその 時、駅員が待っている人と次々と何やら話をし てこっちに来るじゃないですか、又、何か悪い予感がしてきました。                           
ボストンバッグを前にセカンド バッグを膝に置いて座ってる私の所にも駅員がや って来てこう言いました、「台風の影響でかなり電車が遅れております、当駅に何 時着になるか今のところ全然見通 しがたっておりません、どうされますか?」でし た。
私は聞きました、「その見通し、どの位待つと出るの?」そして「待っていれ ば絶対来ることは来るのか?」と 、すると駅員は困った顔をして「まだその決定す る連絡は入ってきて無いのですがたぶん全線全休にまもなくなりそうです・・・」 と駅員は言いました。

私としては 、どうされますか?とか言われても本当に困りました。そんな話している間にも強烈な横なぐりの雨と風がすごく激しく、外ではかなり大きい木の枝も 折れ、小物と一緒になって飛んだりしています、やはり日向より南のほうではこれよりも暴風圏の真っただ中、電車 の運休もやはり無理はないかとあきらめ、駅の回りを見るとほとんどの人達がタクシーに乗り次々と帰っていきます。
       
愛する人のもとへ

<3>いよいよ出国・・空港へ編
(なにがなんでも約束の時間に彼女の待つ中国へ)      
どうしよう、待合室を出たり入ったりしているうちに服も激しい風と 横なぐりの雨のシブキで濡れています、一回家に帰ってどうするか考えようか、どうしようかと途方に暮れ悩んでいました。時間はもう1時半を過ぎていました。                           
まさか電 車が来なくなるとは・・・と。                                       

残る手段は車しかありません。車で行くに も日向〜延岡〜高千穂〜高森〜熊本、熊本から東九州自動車道に乗り福岡で降りてすぐ都市高速に乗り空港迄となり ます。                  問題は延岡〜熊本間です、九州山脈を越えなくてはいけません、阿蘇の外輪山とともにです、2時間以上は高低差が激しく曲がりくねった道を走らなくてはなりません。(昔は九十 九曲りと言うほどの名前が付いてるある難所が沢山あったほどです)                              途中、ふつうこの間は、がけ崩れの危険も大雨の時はあるぐらいです、ましてこの大型台風です、それに海抜1000〜1500メートル以上の九州山脈の屋根を横断すれば間違い無く雨や風の影響はすごく激しく危険なはずです。                    

でも今日の夕方には中国の大連空港 で彼女は私を信じて必ず待っているんです。          何度も何度もお互いに、くどいぐらいに私達二人は結婚することを確 認しあっていました。
台風がとうり過ぎるのを待って・・とも考えましたが、それじゃフライトの1時間前に着くにはギリギリ間に合うか下手すれば間に合いそうにありません、がけ崩れ とか、交通規制に遭い、考えられないような迂回路でも走らされたらそれこそ大変です、危ないけど今すぐ出発した 方がいいんではないか、要はこの台風より速く私の車が行けばいい、今の暴風雨よりもこっちの方がさきに北上すれ ばいいと思い始め、私の足は仕事場に車を置いてある。駐車場に向かっていました。           (駅からすぐ近くでもこの雨と風です、もちろんタクシーです)                        

電車で行くつも りでしたから11時近くまで飲んでたので駅に着いてしばらくはまだ酒が少し残っていたのですが、強風で雨にも濡 れ、少し肌寒いし、それに加えドタバタです、もうすっかり酔いは醒めていました。                                   
タクシーから降りるとすぐにトランクを乗せ、まずはガソリンスタンドにすぐ行きハイオクを満タンに入れ(当時の車はクラウンでした)急いで国道10号線を延岡に向かって走らせまし た。もう前が見えにくい状況です、ワイパーを速いのにしても見にくく走りずらくスピードも思ったほど上げれませ ん延岡から今度はその問題の山間部へ向うのです。                                

その218号線の山道を少しずつ登って行くにしたがい段々と激しさが増し、雨も風も轟音のごとく音をたててくるではありませんか、「怖い」と思ったのも久し振りでした。フロントガラスが 雨に叩きつけられ全然前の道路が見えません、見えても2〜3メートル先ぐらいです、時々強風にあおられ車も横に 揺れてます、気はあせってもゆっくり時速20〜30K位しかでないと走れませんでした。      こんなにもフロントガラスに顔をくっつけて目をむき、運転したのも初めての経験で した。
車のライトも激しい雨で山間の暗闇にとうりませんでしたから。                       何か過酷なレースにでも出ているか のような運転している私の頭によぎりました。

横殴りの雨 暴風雨


<3>いよいよ出国・・空港 編 
(愛は危険をもかえりみない・・)                     こっちが先に北上しようと思ったが、こんな状態で走っているのでたぶんこの台風に追いつかれているのでは ?と。(実際追いつかれていました、悪い事にどうもしばらくはこの大型台風と並走してたみたいです)そんな中、自分では少しでもスピードを上げないといけない、とアクセルを踏み続け視界もすごく悪いのに40K〜70K位で走り続けており路肩は10m〜100mの崖が延々と何か所もあり、途中、車が激しくド〜ンと音をたて車体が3,40p位落ち、バウンドしてこんどは同じ 位上に飛び上がり、前方にそのまま落ちていました。                   

私は何がどうしたのか解りません、急にそうなったのでスピード も落としていません2,3分位走っていると又、同じような事がおこりました。                               
私の心臓はもうバックン、バックンもので生きた心地がしないとはこんな事ではと思いま した。(その時止まって車から降りて見ていませんが、私の推測では山から道路に滝のように激しく流れ落ちている濁 流が路面の柔らかい所の土を削ぎ落として流し、大きい穴を作ったのでは、と)その衝撃はすさまじく頭の先まで電気が走ったみたいでした。でもタイヤのパンクを気にしながら走ったのですが運よく大丈夫でした。                                  
空港へ・・・
なんとか山 脈を越え熊本の東九州自動車道のインターに着いたのは夜も明けていて7時が近くなっていました。まだ雨や風は激し いのですがここまで来れば一安心です、一睡もしてません(予定は電車の中で寝るつもりでしたから)それに今までの運転でドット疲れが出てきて体はヘトヘトでした。とにかく早く一番最初に来るドライブインに入り休憩をしたくてたまりませんでした。           トイレもしたい、 何か食べたい、熱いコーヒーも飲みたい、ゆっくりと煙草も吸いたい、そしてチョットの間、目を閉じたいと。興奮も まだ醒め止まずのままドライブインの駐車場で1時間ほど休憩をし。休憩もそこそこにドライブインを後にして又走り始めました、その後は1時間も走っていると雨も風も嘘みたいに弱くなってきました。                             
高速道路を走りながら 、数時間前が悪夢のようで、つくずく無事で良かったと思いながら空港を目指していました。

                           
           其の4へ続く(いよいよ中国編)

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